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執筆者の写真院長 原 則行

こんな時は整形外科へ②肩がこる時

肩こりを軽く考えず、整形外科を受診して


肩こりから背中にかけて、こりや張り、痛みなどを生じる病状です。

中には頭痛や吐き気を伴う方もいます。


リモートワークやオンライン授業などでパソコンやスマートフォンを使う時間が長くなったせいか、数年前に比べ肩こりに悩む方が増えているように思います。


いつまでも改善しない肩こりを抱えている方、肩こりを我慢して生活している方は、一度、整形外科を受診してみてはいかがでしょうか。


左図のように肩こりに関係する筋肉は多くあります。その中心は首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉になります。


整形外科では触診や問診を行ない、必要に応じてレントゲンやMRIなど検査の結果をふまえ診断します。




肩こりの原因が頸椎疾患や肩関節疾患の随伴症状であることも少なくありません。

高血圧症など循環器系の疾患や、脊髄の腫瘍や癌の頚椎転移などの重篤な疾患に起因している症例もあります。


筋肉の緊張による肩こり、頸椎や脊椎・肩関節の疾患と診断された患者さんは、そのまま整形外科で治療を進めます。

他の診療科での治療が必要な場合、病院の紹介(紹介状の作成)も可能です。


「肩こりくらいで病院にかかるなんて大げさだ」などと軽く考えずに整形外科を受診し、原因をきちんと解明し、正しい治療を受けることをおすすめします。



筋肉の過緊張による肩こりの治療 原因と予防について


重篤な疾病を原因としない肩こりの治療は、主に消炎鎮痛効果のある内服薬や湿布薬などによる薬物療法で様子を診ます。


それら続けても不調が解消されなければ、ブロック注射治療、医療機器を用いた物理療法などのリハビリを理学療法士が実施します。

血流を改善させ、筋緊張をやわらげるマッサージ療法をご案内するケースもあります。


同時に日常生活の改善などご自身での対策や予防に努めることが大切です。

対策としては、以下の通り。


  • 正しい姿勢を保つ。

  • 同じ姿勢で長時間すごさない。

  • 蒸しタオルなどで首や肩を温める。

  • 適度な運動や体操をする。

  • 入浴して全身の血流を促し、筋肉を緩める。


肩こりのない快適な生活を叶える第一歩として、整形外科を受診いただければ幸いです。

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