あらゆることに気を付けながら、運動を習慣づけて 健康二次被害を防ぐ努力を
残念なことに、北海道をはじめ緊急事態宣言下にある9都道府県では、6月20日までの延長が決まりました。
ワクチンの接種は急ピッチで進められているものの、新型コロナウイルス感染症の収束への出口は未だ不透明な現状です。
広域での行動を抑制され、社会的な活動を一部制限されるなど、長期に及ぶ自粛生活の影響を受け、多くの人が体力の低下や精神的ストレスを実感しています。
私もコロナ前には年に数回、参加していたマラソンレースが以降ゼロに。
もちろん他の事情もありますが、運動不足による心身への悪影響を感じている一人です。
このように感染拡大の防止対策などを原因として陥る健康への悪影響は「健康二次被害」(スポーツ庁)とも呼ばれ、子どもから高齢者まで全世代にわたる社会的な問題となっています。
上記にまとめられている通り、運動を生活習慣づけることが望まれているのです。
コロナ前の資料にはなりすが、スポーツ庁の調査をまとめた「運動・スポーツの実施状況別体力テストの結果」の下記表をご覧ください。
全世代に共通して運動の実施頻度が高い人ほど体力テストの点数が高いことがわかります。
驚くことに、ほぼ毎日運動する50歳の人は運動習慣のない30歳の人より体力が高いという結果が得られています。
心身の健康を維持するためには、体を動かしたり、スポーツを楽しんだり、運動を生活の中に組み込んで習慣づけたりすることが必要です。
スポーツ庁が公開する資料の通り、感染拡大防止や熱中症に配慮しながら、安全に運動に取り組んでいきたいものです。
×密閉 ×密集 ×密接 三つの密どれにも該当しないように
◎ウォーキング・ジョギング
1人ないし少人数で実施
空いている時間帯や場所で行う
他の人となるべく距離を空ける
すれ違う時は距離をとる
◎筋トレ・ヨガ
自宅で動画を活用
(オンラインレッスンを受講)
こまめに換気を行う
いずれも安全な環境を確保すること。
高齢者や基礎疾患のある方は、医師に相談してください。
全ての世代に共通していえることは、運動を週に2・3回程度は行うことです。
3日間続けて運動しないと、せっかくトレーニングをしてもその効果が得られにくくなってしまうからです。
また世代によって注意したい点などがあります。
次回からは、ジュニア・ミドル・シニアなどの世代に分けて、効果的な運動やリスク回避に必要な点などをお伝えして参ります。