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執筆者の写真院長 原 則行

ジュニア選手のケガ予防⑮熱中症の基礎知識


今夏も猛暑になる模様

熱中症に気をつけて


7月も終盤となり、ここ北海道でも日々暑さが増しています。

一部報道によれば今夏は、観測史上最も暑かった昨年に匹敵する暑さとなる可能性があるそうです。

今回は猛暑時に注意が必要な熱中症がテーマです。「さっぽろジュニアアスリート発掘育成事業 公開研修会」より抜粋した内容ですが、ジュニアのスポーツ選手に限らず全世代のあらゆる方々が、この夏を健やかに過ごすための一助となれば幸いです。


通常、人の身体は体温が高くなっても皮膚からの放熱や発汗などによって熱を外へ逃がす仕組みになっています。けれど極度な高温多湿など暑熱環境では、この体温の調節機能が働かなくなって、体内の水分や塩分のバランスが崩れて、熱けいれんや熱疲労、意識障害などを引き起こします。

ご自身が熱中症かもしれないと感じたり、熱中症が疑われる人を見かけるなどしたら、すぐ涼しい場所へ移動し、身体を冷やし、水分と塩分を補給してください。

もし

●自力で水が飲めない

●意識がはっきりしない などの状態であれば、迷わず救急車を呼びましょう。


悲しいことに過去には、判断を誤り死亡に至ったケースも少なくありません

皆さんの正しい理解と適切な対応を、お願い申し上げます。


暑さに慣れる=暑熱順化も有効

熱中症は気温が急に高くなった時に多く発生する傾向にあります。

身体が暑さに慣れていないため体温調節が機能しにくくなることが原因です。

また8月に試合やレースに参戦予定の選手は、計画的な高温下でのトレーニングを行うことが熱中症予防はもちろん、パフォーマンスを発揮するうえでも重要かと思います。


熱中症に関するさらに詳細な情報を過去記事で紹介しています。ぜひご一読いただきたく存じます。








まとめになりますが、熱中症は気象情報などで危険度を把握し、状況に応じた運動(場合によっては運動の中止)や水分補給を行い、休息をとることで予防できる疾病です。

そして万が一、熱中症になったとしても、迅速に必要な処置を行えば重篤化を回避できます


右記のサイトや下記の動画などもご参照いただき、正しい理解と行動をしていただきますよう、お願い申し上げます。


熱中症情報(WBGT近似値) 公表サイト

出典:日本気象協会


熱中症が起こってしまったときの 対策&対処法編

出典:スポーツ庁


次回は「熱中症と低ナトリウム血症」について紹介します。

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