top of page
執筆者の写真院長 原 則行

こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

変形性膝関節症や脊髄損傷、脳卒中などの治療や手術を受けて退院されたものの、

  • 身体の痛みがとれない

  • 麻痺が残る

  • 思い通りに身体を動かせない

  • スムーズに歩けない という方は、

リハビリテーション科を併せ持つ整形外科を、早めに受診するのが良いかと思います。


歩くことに不安や痛みを抱えたままでは、活動範囲が狭くなり、心が沈みがちに。

万が一、自立歩行が難しくなると、車椅子での移動や生活となったり、寝たきりになったりする可能性もあります。

リハビリテーション科では、病気・障害・加齢による機能障害を可能な限り回復させる訓練などを実施します。

重要なのは、一人一人の病状、生活背景、性格などを考慮した治療法を選択すること

ですので整形外科医や理学療法士らによる、精密な検査・正確な診断・適切な支援が必要になるのです。


訓練で歩行がスムーズになることによる4つのメリット


①転倒事故や寝たきりの予防

歩く動作では、無意識のうちに多数の筋群を活動させることができます。

特に下肢の筋群(主に大腿四頭筋・大殿筋・中殿筋・腸腰筋・腓腹筋・前脛骨筋など)を頻繁に使用します。下肢の筋群が鍛えられると転倒予防、寝たきり予防になります。


②生活習慣病の改善や予防

歩行は酸素を消費し、筋肉の収縮に必要なエネルギーを取り出す運動=有酸素運動です。

ウォーキングと言い換えると、イメージしやすいのではないでしょうか。

有酸素運動は、体脂肪の燃焼、末梢血管抵抗性の低下、インスリン受容体の感受性の改善により、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の改善・予防に効果的です。


③骨粗鬆症の予防

接地衝撃により刺激が加わることで、骨の形成が促進されます。

また太陽光を浴びることで、ビタミンDの合成が促進、カルシウムの吸収力を高めます。


④精神機能の向上

悩みや不安で心が沈んでいる時に歩くと、気持ちが晴れることが研究で報告されています。

歩くことで血液循環が良好となることで、脳内活動が活発化します。



ロボットを使った訓練にも注目

歩行訓練は、下のような医療用具や設備を使って行います。

  • 設備/平行棒 階段

  • 杖/杖T字杖 4点杖 ロフストランド・クラッチなど 杖の詳しい内容はこちら≫

  • 歩行器/キャスター式歩行器 歩行車など

リハビリテーションスタッフは介助や見守りを行い、転倒事故防止に努めます


当クリニックでは自立動作支援ロボットHAL®を導入しています。


HAL®は全身をサポートしたうえで効率よく下肢の必要な範囲に働きかけ、歩行能力を回復させることができ、近年注目を集めています。


ご興味のある方はぜひ、お問い合わせください。









歩行は元気に生きている間、必ず行う動作です。

けれど加齢による筋力の衰えや体力の低下で、普通に歩くことが難しくなっていきます


まだ歩ける内に体調が良い時から、歩く訓練を継続的に行っていくことで、健康寿命を延ばして参りましょう。


最新記事

すべて表示

ご理解とお願い 免責事項

  • 院長ブログの記事は執筆者個人の考えに基づく内容です。

  • 記事中にある提案等は、自己責任にて実施いただきますようお願い申しあげます。

  • ブログ記事の情報を用いた行為における損失・トラブル等に対して、執筆者は何ら責任を負うものではありません。

  • ブログ記事は予告なしに内容変更や削除することがございます。

  • ブログ記事の内容に関してメール等を通じての個別の相談は受け付けておりません。

bottom of page