オーバーユース症の1つである、シンスプリント。 今回は、その予防と対策についてご紹介していきます。
発生誘因を減らす
シンスプリントの発生誘因は、主に
過度の運動(時間・内容、フォームの変更など)
硬い地面での練習
薄く硬いシューズ(クッション性の低下など)
下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)
下腿三頭筋の柔軟性低下
股・膝・足関節の柔軟性低下
足関節可動制限 など。
思い当たる点があれば、できる限りに改善に努めましょう。
自分でできるシンスプリント対策
練習後のアイシングが有効です。
アイスバッグ(右写真)をあてる直接アイシング、 アイスマッサージ、スラッシュバケットなどの方法でアイシングを必ず行います。
【アイスマッサージ】
患部を氷や保冷剤などでを使ってマッサージします。
クルクルと円を描くように10分程度行います。 練習前に痛みの発生を防ぐのにも効果があるとされています。
【スラッシュバスケット】
バケツに氷水をはって、足を浸けて冷やします。
慣れないうちは、冷たさが刺さるように感じますが、15分ほど耐えるよう頑張ってみてください。
ストレッチングも欠かせません。
症状の悪化や再発を防ぐためにも、練習前後や就寝前など、オフでも毎日行いたいです。
特に、股関節や足首関節の柔軟性を高めるようなメニューを組むようにすると良いでしょう。
なるべく早期に病院で診断・治療を
前回でもお伝えした通り、疲労骨折と症状が似ているため、シンスプリントだと自己診断して放置・悪化させてしまうケースも少なくありません。
またシンスプリントと診断された場合、
消炎鎮痛剤や湿布の処方
理学療法士による治療
筋力強化の指導
など、より専門的で効果が期待できる医療ケアを受けることが可能です。
万全の体調で大会に挑めるよう、「こんなことくらいで」とは思わず、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。