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執筆者の写真院長 原 則行

ジュニア選手のケガ予防⑪肘のケガ(テニス肘・野球肘)

昨年11月に講師役を務めた「さっぽろジュニアアスリート」発掘・育成事業 公開研修会「ケガ予防研修」の内容を抜粋紹介するシリーズも後半戦となりました。

ご愛読のお声を拝受することも増え、改めて関係各位に感謝申し上げます。


さて今回のテーマは「肘のケガ(テニス肘・野球肘)」です。


テニス肘は肘の外側の突起(上腕骨外側上顆)から起こる筋肉が、手首や腕の繰返しの動きによって炎症を起こし、肘や腕に痛みを感じるケガです。



野球肘は肘の上腕骨内側上顆に痛みが生じる傷害で、炎症がみられるのが特徴です。オーバースロー(投球)をするアスリート(特に成長期の若年層)に多いことから、リトルリーガー肘とも呼ばれます。


いずれも成長期のジュニアアスリートに多い理由は、骨の成長と深く関係します。

成長期の子どもの骨端の部分は強度が弱い成長軟骨でできています。

肘にあたる上腕骨内側上顆も骨端にあたり、筋肉・腱・靭帯が集約されています。

そのため、上腕や手首の動作を繰り返すたび骨にストレスがかかることによって、骨や筋肉を傷めてしまうことで発症しやすいのです。


セルフチェック項目に一つでも当てはまれば病院へ


テニス肘や野球肘の一般的な症状は、

  • 肘の痛み

  • 肘の腫れ

  • 肘の可動域の低下(肘をまっすぐ伸ばせない。肘がロックされたようになる)

です。


痛みが出始めた急性期は、熱を持っている状態なので、氷などで患部を冷やすと痛みが和らぎます。

肘にかかる衝撃を吸収することができるサポーターやテーピングも、痛みの軽減に有効です。


けれどもいずれも症状を一時的に緩和する対処療法です。

右の項目に該当する場合、できるだけ早く整形外科を受診し適切な治療を開始することが望ましいです。


肘のケガ予防のストレッチ


肘のケガ予防にはオーバートレーニングにならないよう注意することが重要です。

同時に肘の動作に連動する筋肉の柔軟性を高めることで、症状改善や発症予防の効果的が期待できます


  • 前腕のストレッチ

  • 肘の外側のストレッチ

  • 肘の内側のストレッチ

  • 小胸筋のストレッチ

  • 肩甲挙筋のストレッチ

  • 上腕三頭筋のストレッチ

  • 上腕二頭筋のストレッチ


下記に参考動画を紹介いたします。




日頃からこまめに行うように心がけると良いでしょう。




次回は「肩のケガ」の話題を取りあげます。

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