1000症例超の実績に基づく、患者様の声、ビフォー・アフター
人工膝関節という言葉を聞いただけで、恐怖を感じる人は少なくないと思います。
実際、変形性膝関節症などの患者さんに、置換手術を提案した際に話されるのは、
恐ろしい感じがする
人工物を身体に入れることに抵抗がある
手術が怖い
歩いたり座ったりできなくなるような気がする
というネガティブなご意見が大多数です。
では、きちんご説明をさしあげ納得いただいた後(=インフォームド・コンセント、十分な情報を共有した上での合意後)、手術を受けた患者さんのご感想はというと、
驚くほど楽に歩けるようになった
歩く姿勢がよくなった
膝の痛みに悩む生活から解放された
もっと早く手術を受ければよかった
というポジティブな声ばかりです。
このように術後QOLの向上が期待できる一方、年齢や身体への負担など考えると、ご本人やご家族にとって手術を受けるというハードルは非常に高いといえるでしょう。
私はこれまで道内各地の公立病院や民間病院で人工膝関節治療に取り組み、1000症例を超す治療実績を有します。
この私の経験から、人工膝関節への置換をご検討中の方、これから必要になるかもしれない方にぜひお伝えしたいことを、複数回に分けてご紹介して参ります。
疑問や不安どんなことでもご相談を
人工膝関節置換術は、変形性膝関節症が重症化し大きく骨が変形して、痛みが強い人や歩行がままならない人などを対象とした治療法です。
適応となるのは投薬や服薬治療、運動療法などを行なっても効果がない場合、日常生活での問題を加味して提案します。
当院では、手術以外の治療方法やその効果、手術のリスクについても十分に説明します。その際にご本人やご家族の少しでも疑問や不安があれば、一つひとつ誠実にお答えてしております。
ご安心ください。
摩耗に強い素材の開発により、耐久年数がより長く進化
人工膝関節は、ポリエチレンや金属、セラミックでできています。
特に軟骨の役割を果たす樹脂製のクッション材は、日々の関節の使用や回転に伴って、摩耗や損傷が生じます。患者さんの身体的条件・活動性・体重などにもよるのですが、これまでは10年から20年で新しい人工膝関節に入れ直す、取り換え手術が必要でした。
それが近年開発された摩耗に強い超高分子ポリエチレン製のクッション材の採用によって、現在では同一人工膝関節の長期にわたる使用が可能になっています。
人工膝関節の寿命は、手術を担当する医師の手腕にも影響されます。
人工関節はミリ単位でサイズの異なるものが作られており、患者さんに最適な大きさ・太さ・長さのものを選ぶ目利きが問われます。
また骨を削る深さや角度の詳細な調節など、高度な手技や精密な観察眼も欠かせません。
人工膝関節置換術に限った話ではありませんが、
治療や手術の症例数はもちろん、実際に身近で手術を受けられた方の意見などを参考に、医師を選ぶという意識をもつことも重要かと思われます。
次回は、手術の流れなどについてお話したいと思います。
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