日々忙しなく過ごしている間に2023年も残り2週間を切りました。
院長ブログの更新が滞りがちで、もしお楽しみにされている方がいらっしゃれば申し訳なくお詫び申しあげます。
今回は、例年この時期の恒例テーマ「冬道の転倒予防」の情報をご案内します。
今週は全国各地に低温に関する早期天候情報が発表されています。特に21日(木)からは強い寒気が流れ込むため、日本海側では広範囲で大雪になる恐れがあるそう。福岡や名古屋でも降雪の予想となっています。
雪道に不慣れな地域の方は特に、転倒予防に関して万全な備えでお出かけください。
凍結した冬道は歩幅を小さく足裏全体を着けて歩く
ツルツル凍った冬道の歩き方のポイントは、
小さな歩幅で歩く
靴の裏全体で着地しながら歩く
急がず、焦らず、余裕をもって歩く
以上の3点が基本となります。
歩き方は、札幌市提供による下記の動画を参考にされるとよろしいかと思います。
動画中にもありますが、
荷物を手に持たない
ポケットに手を入れない
スマホを操作しながら歩かない
など、両手を常に開けた状態で歩くようにすることも重要です。
右は札幌市消防局がまとめた昨冬の「雪道の自己転倒による救急搬送の概要」です。
件数が最も多いのは12月。雪道の歩き方に慣れていないことも、関係しているのではないでしょうか。
つい先日、私の関係者も横断歩道で派手に転倒してしまったといいます。
幸いにも肘の打撲程度で済んだようですが、北海道で数十年暮らしている方で滑るかもしれないと十分に注意していたにも関わらず、転んだそう。「ダメージが軽くて済んだのは、リュックやニット帽が、衝撃を緩和してくれたからだと思う」とも話されていました。
過去記事で、冬道の転倒予防に役立つ服装の情報に紹介しています。ぜひご一読いただければ幸いです。
転倒による骨折が疑われる場合はなるべく早く整形外科へ
冬道の転倒で骨折しやすい部位は下記の通りです。
【尻もちをついた場合】
腰(腰椎・骨盤)
背中(脊柱)
大腿骨まわり(頚部、転子部)
【とっさに手をついた場合】
手首(橈骨遠位)
腕・肘(上腕骨近位)
手指
また転び方によっては頭や首、膝や足首を負傷することがあります。
特に頭部を打った場合、時間が経つにつれ
物が二重に見える
吐き気がする
頭痛がする
などの症状が表れることもあります。少しでも「変だな」と思ったら迷わず救急車を呼んで、医療機関を受診してください。
クリスマスや忘年会などのイベントや、イルミネーション観賞など夜の外出機会も多くなる時期です。雪道の転倒予防の対策を忘れずにお出かけください。