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執筆者の写真院長 原 則行

肉離れ①原因と好発部位

更新日:2020年7月12日


各種大会の中止、部活動や団体活動の停止、スポーツ施設の利用制限など、スポーツ愛好家の皆さんにもストレスの多い環境でしょう。

今冬は雪解けが早く進んでいることもあり、そろそろ自主練習として外でのランニングに取り組み始める方も多いことと思います。そこで気を付けたいのが「肉離れ」です。



肉離れは、急激な運動によって発症しやすい


肉離れは、筋肉が引き伸ばされると同時に収縮される動きの際に、収縮する筋繊維が張力に負けることで起こる、筋肉の断裂です。断裂は部分的なものが多いのですが、ごく稀に筋肉や腱が完全に断裂してしまうこともあります。


ダッシュやジャンプによって、発症するケースがほとんどで、このような動きをするすべてのスポーツで発症する可能性があります。


また北海道では4月・5月、屋外での練習や大会が始まった時期に多くみられます。

冬季で運動が制限され身体が十分に整わない状態で、一挙に本格メニューを開始することが理由の一つだと推測されます。

屋外で個人練習に取り組む方は、

  • 十分なウォーミングアップと水分補給

  • スピードや負荷、時間のコントロール

  • 十分なクーリングダウン

  • 休息と栄養をとること

を心がけるようにしてください。




起こりやすい部位(好発部位)

筋肉であればどこにでも起こり得ます


ハムストリングス(太ももの裏側)や大腿四頭筋(太ももの前側)、腓腹筋(ふくらはぎ)に起こることが多いです。

競技種目では陸上に多く、サッカーやラグビーでは内転筋(太ももの内側)にもよくみられます。

テニスやバドミントン、バレーボール、バスケットボールなど、跳躍動作の多い競技も注意が必要です。


また、数は多くはありませんが、上肢や腹筋に肉離れが起こることもあります。



起こりやすい年齢層


中学生・高校生が多いです。

ただし加齢ともに筋肉は固くなる傾向がありますので、20代以降から肉離れのリスクは上がると考えられます。


損傷がごく軽度で正しく処置すれば、早期の競技復帰は可能です。


けれど一般の方に、損傷の度合いを判断したり、度合いに合った適切な処置を行うことは難しいといえます。

受傷直後はあまり痛くなくても、時間経過とともに腫れや痛みが強くなり、動かせなくなるケースが少なくありません。

肉離れによって大好きな運動や部活動ができなくなる辛さは、私もよくわかります。

けれど医師に相談せず長く放置しておくと、重症化させたり、同じ部位に肉離れを繰り返したり、という悪い可能性が高くなりますので、ご注意ください。


次回は肉離れの原因について、より詳しくご紹介します。


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