自粛生活で体力が低下
活動再開後の骨折に注意
この夏は新型コロナウイルスの影響による運動不足が顕著になってきています。
高齢者の方は、一週間あたりの身体活動時間が3割程減少したという調査結果※1が公表されています。
外出や余暇活動、学校やスポーツ活動の自粛によって、子どもから大人まで体力低下が懸念されます。
お年寄りは通常よりも転倒骨折が、
他の世代の方は急に負荷の大きな運動をした際の骨折が 心配されます。
また今までは
さほど過負荷ではなかった運動やちょっとした衝撃が、骨折につながる可能性も 高くなっています。
こうした状況を念頭に、通常と違った痛みがある場合や痛みが長く続く場合は、きちんと病院を受診するようにしてください。
骨折治療を約4割早める
「超音波骨折治療」
骨折すると何をするにも不自由で、誰もが「一日も早く治したい」と思うはず。
そうしたニーズに応える治療の一つが、「超音波骨折治療」です。
この治療は、サッカーのデビッド・ベッカム選手や野球の松井秀喜選手が受け、早期復活を果たし注目されました。
当院では超音波骨折治療器(アクセラス)で、骨折部に微弱な超音波を当てる骨折治癒を行っています。
海外で行われたプラセボ対象の二重盲検比較試験では、骨折の治癒時間を約4割短縮するという結果が得られています(右表を参照)。
その他にも複数の臨床試験で、同様の効果が実証済です。
骨は運動や圧力等の刺激によって、より強化されます。
その刺激を超音波で力学的に与えることで、骨の融合を促進するのが、この治療のメカニズムです。
微弱な超音波ですので、治療中に痛みを感じることはありません。
骨折治療に時間を要する高齢者には、特に推奨したい治療法です。
荷重刺激を加えられない罹患直後や術後から治療可能で、保険が適用になります。
次回は、骨折の症例を紹介しながらの説明や更なる利点のご紹介をしたいと思います。
※1 参考:感染予防と身体活動(国立長寿医療研究センター)
https://www.ncgg.go.jp/hospital/documents/kansenyobo.pdf
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