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執筆者の写真院長 原 則行

運動の継続とケガの予防を

ウィズコロナ時代の健康④ジュニア・アスリートに向けて

部活動や所属チームなどで、競技に打ち込んでいるジュニア・アスリートにも、コロナ禍は厳しい状況を強いています


意識の高い選手は自主トレに取り組んでいるでしょうが、中にはコロナを機に競技から離れてしまった人もいるかと思います。


仲間と一緒の練習が思うようにできない焦りや、公式戦や大会がないことによるモチベーションのダウンなど、精神的な影響も大きいでしょう。


とはいえ以前に比べて、自由に使える時間が増えているのではないでしょうか

その時間を使ってパフォーマンスに関わる筋肉について学んだり、自宅などでトレーニングをしたりなど、今できることを意識的にやっていくことはできるはず。

自分はどうしていくかを考え、実践することが重要かと思います。


オンラインなどを活用し、自主トレを日々、実践

密の回避に有効なのが、登校前など早朝に行うトレーニングです。

人の少ない時間帯に自宅近くを軽く走るだけでも、体力の維持に役立ちます


また自宅での筋トレをルーチンにするのも良いと思います。

どの競技にも有効なのが身体の軸=コア(体幹)の強化です。


「ジュニア期に筋トレをすると背が伸びなくなる」という説はあります。

医科学的には、筋トレが成長を抑止する点について根拠となるデータは一切ありません。


身長を規定するのは、成長軟骨の増殖です。

筋トレによる圧力の影響で、むしろ成長軟骨の増殖は促進されます

成長期の筋肉の発達において、筋トレが影響するネガティブな要因は見当たりませんので、安心してとりくんでください。


コロナを機にアスリートたちによるSNS発信やリモートレッスンなど、オンラインを活用したリモートトレーニングも活発化しています。

この記事の終わりに、おススメの動画をご紹介します。

ぜひご自身でもネットを検索しあれこれ試し、コレと思う動画を参考に日々、身体づくりに励んでください



生活リズムを整えて、ケガの予防を万全に

自粛生活の影響で、自分が思っているよりも体が硬くなったり、筋力が低下したりしています


高いパフォーマンスを求めるのであれば、まず生活を整えましょう

早寝・早起き、食事、睡眠、休養、そして学業どれも大切です


またいきなり強度の高いトレーニングを再開しないよう注意しましょう。


今までも無理なトレーニングをすればケガにつながる可能性はありました。

それが今回のような状況ですと、その危険性はさらに高くなります。

実際、トレーニングを再開した直後の捻挫や肉離れで、受診されるジュニア選手が少なくありません


様子をみながら徐々にレベルアップしていく、気持ちの余裕が欠かせません。

加えて、コロナ対策、熱中症リスクの回避などにも、心を配って欲しいです。


最後にジュニア選手にも応用いただけそうな動画を紹介します。

強度が高めなので、フォームや回数などはご自身で加減してください。

もちろん大人の方にもおススメです。

箱根駅伝山登りの5区で活躍した二代目「山の神」=神野大地が、運動不足解消のためのエクササイズを公開。フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんと共に、1日1回、10分でできる8種類の高強度メニューを実演しています。 次回は、働き世代に向けたウイズコロナの健康づくりをとりあげたいと思います。


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